「競争から共創へ」

ニチガスは、世の中の変化とその流れに合わせて進化するエネルギーの在り方を見据え、地域社会に貢献するべく、新たな体制構築に舵を切りました。

近年のエネルギー業界は、地球温暖化、地政学リスクの増大に伴う供給不安・資源価格の高騰など供給側の課題が顕在化しています。一方、需要側では自律分散型エネルギー技術の進化に伴い消費者ニーズの変化が顕著となり、経営を取り巻く環境は厳しい変化に晒されています。

このような外部環境変化の中、同社は新しいテクノロジーを取込み、お客様により多くの情報や選択肢を提供し続け、お客様が主体的にエネルギー利用の在り方を決定していくことが何より重要と考え、グループ再編を通じてエネルギーの最適利用という新たな価値を提供する取り組みを本格化させることとなりました。

具体的には、2024年3月期から3年間の成長プランを発表し、既存のニチガス及び都市ガスグループ3社統合による組織再編を進め、総合エネルギー小売会社とエネルギープラットフォーム会社、およびシステム会社の3社に分け、「お客様」と「エネルギー業界」に共創しながら新たな価値を提供する事業戦略への取組みを進めています。また、株主に対しては24年3月期から26年3月期の3年間で100%超の還元を実施すべく、ROEの向上に努める利益還元方針も発表しました。

同社のこうした取組みは、経営戦略(ビジネスモデル)と人材戦略を連動させ、As is-To beギャップの把握、組織再編に沿った人材育成・リスキリングなど、まさに人的資本経営モデルの在り方として注目すべきです。同社が目指す姿とそれを実現するための取組みのポイントは次の通りですが、このあと具体的な個別戦略・施策と人材戦略を考察します。

ここがポイント

1.長期ビジョン 事業戦略
(1)外部環境の変化に対応し、顧客と業界(他事業者)に新しい価値を提供するための組織再編
(2)顧客基盤の拡大、自律分散型エネルギーの普及拡大等を進める総合エネルギー小売会社の設立
(3)業界各社が供給面で共通プラットフォームの利用を可能とするエネルギープラットフォーム会社の設立

2.グループ再編を通じた企業価値の最大化を図るべく、事業戦略に沿った新たなスキルを有する人材の育成・リスキリング・再配置
(1)エネルギー小売人材
(2)プラットフォーム人材
(3)デジタル/DX人材

出所)日本瓦斯株式会社 統合報告書 2023 より一部抜粋

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