ロート製薬は、かねてより社員の「Well-being」を重視し、Well-beingな社会の実現に向けて全員参画型の「Well-being経営」に取組んでおり、「個人と会社の共成長」を実現することで、人的資本の最大化を目指しています。
会社が持続的に成長するには、常に新しい価値を創造し、世の中から必要とされる存在でなくてはなりません。その担い手は、社員一人ひとりであり、社員の成長無くして組織の成長はありません。多様な人財が価値観を共有し、切磋琢磨しながら成長することが不可欠であるとしています。
多様な“個”を活かした組織づくりを通じて、社員個人と会社が共に成長することで、Well-beigな社会の創造を目指すことが、同社の人的資本経営の取組みスタンスであり、人的資本最大化のポイントは以下の通りです。
ここがポイント
- 価値創造に必要な発想力と多様性という「遠心力」に対する、「求心力」としての経営理念・存在意義（パーパス）を企業文化に浸透させる。
- 動的人財マネジメントによる異動・組織構築：経営幹部が毎年全社員のキャリアビジョンを読み込み、育む目と貫く目で抜擢・登用を行う。
- 「プロの仕事人」としての仕事の価値「ロートバリューポイント（RVP）」で評価する。
- 従業員エンゲージメントアンケートの結果を活用し、一人ひとりのWell-beingを向上を図る。
- 自律的キャリアと学びの継続を目指す「Career Ownership」：複業・兼務によりエンプロイーエクスペリエンスを高める。
出所：ROHTO Well-being Report 2023から抜粋
では、どのような戦略を実行し、有効な施策を展開したのか、その結果として企業価値はどのくらい向上したのか、このあと詳しく見ていきます。
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