組織変革

組織の問題は、古くからマネジメント分野における中心テーマであり、今日に至るまで時代環境や世相も反映しながら組織のあり方が様々な面から論じられてきました。

ここで忘れてはならないのは、かつて著名な経営学者が名言を残した通り、「組織は戦略に従う」あるいは「組織の構造はその目的を達成するための手段であり、構造への取組みには戦略から入らなければならない」、つまり、組織は戦略が決まって初めてそのあり方が議論、決定されるべきものであるということです。

よく業績が落ち込むと戦略はそっちのけで途端に組織を弄りたがる経営者に遭遇することがありますが、組織の根底に戦略の魂が宿っていなければ変革は実現できません。

組織づくりの基本は、最小のリソースで戦略を遂行し最大の効果を発揮すること、つまり組織は企業の生産性を最大限に高めるための集団であり、単なる構成員の力の総和を超えた相乗効果を発揮する個人の集合体であることを認識しなければなりません。

近年のコロナ禍や地政学リスクを要因とした世界経済の不安定化により、昨今はVUCA(先行きが不透明で将来の予測が困難な)時代とも言われますが、企業を取り巻く外部環境が急激に変化することによって過去の経験や知識、技術が陳腐化が進んでおり、業界や企業において濃淡はあるものの、環境変化に対応するべく戦略の変更も余儀なくされつつあります。多くの企業にとって戦略に従う組織の抜本的見直し、つまり「組織変革」は待ったなしの状況と言えます。

組織変革の実行に当たっては、環境変化を先取りし、課題解決に向けて戦略的な方向性を志向し、更に実体を伴った分かりやすいさ組織体を生み出すことが求められます。そのうえで組織の構造・仕組み・風土の3つの側面から考えるプロセスが基本となります。